VTRのステムベアリング交換
どうも!
てくきかです。
12月とは思えない暖かさ。
天気も良いので思わずジムカーナの練習をしたくなりましたが、グッとこらえて
シーズン中酷使してきたVTRのシーズンオフ整備の開始です。
よくタイヤ交換はしているのでその度にステアリングを操作してガタの確認とかはしていたんですけどね、
やっぱりフォークとか外してワイヤーも影響を受けないように、
本当にステム単体にしてないと分からないものですねw
ゴリッゴリでしたw
思い当たる節としては、
練習中もステアそのものにガタはないし、切れ込みとかもこんなもんかなぁって感じではあったんですが、
時々フルブレーキのときとかコクコクする感じがあって、ホイールベアリングも問題ないし、やっぱステムかなぁとは思っていたのですが(確信犯
ステムベアリングを交換したVTRに乗る機会があってその時に確信しましたよ!
すげぇシルキーなんですよ。すごい!本当に!(語集の少なさ
↓ 必要なものはこちら↓
・HONDA: 91016KT8005
ベアリング,ヘツドパイプ
・HONDA: 53214-371-010
ダストシール,ステアリングヘツ
・HONDA: 91015KT8005
ベアリング,ヘツドパイプ
・HONDA: 90506-425-830
ワツシヤー,ロツク
・HONDA: 53213-MB4-771
ダストシール,ステアリングヘツ
全部で大体5500円くらいですかね。
ロックナットは今回再利用です。
ステムベアリングの交換方法はこのご時世なのでどこにでも情報が転がっているので割愛しますけども、
ステムのインナーレースのとり方は錆びてなければこれでいけます。
タガネ(貫通ドライバーでもOK)でドツく!
以上!!笑
ドツいた力を逃さないように、
ステムシャフトの先は壁に当てるとか、ステムそのものをバイスでクランプするとかしましょうね!
ステムのネジ山を潰さない様にビニールテープを巻くなりして余計な仕事を増やさないようにしましょうね!(経験者は語る
下側のアウターレースは
フックレンチを引っ掛けて柄をガンガン叩く!
上から叩き抜こうにもアウターレースに引っかかりがなくでこういう風になりました。
対角に叩いて行けば5分もかからないくらいでサクッと抜けます!
インナーレースが外れてたら後は組み上げるだけです。(インナーレース打ち込みのときにダストシールを忘れないでね!
なかなか2000円もするグリスなんて逆に使いみちが無いのですが、こういうときこそ潤沢に塗り込んでいきます。
上側にもしっかりグリスを塗りこんでいきます。
さて、、
私が今回一番新鮮だったのは、ステムナットよりもステムロックナットのほうでした。
ステムロックナットなんて要はダブルナットだろ、ロックワッシャーが入っているのは安全を考えて緩み止めの保険で入れてるんだろ、
くらいに思っていましたが、、、
そもそもバラす段階でステムロックナットがユルユルでロックワッシャーで緩んでいないだけの状態でした(実は正常)
このときはこいつ緩んでやがるぜ、ヘッヘッヘッ。くらいにしか思っていなかったのですが。
実は
組み上げのときは
①アジャストナットを一度キツめに締めて、左右にステアするなどしてベアリングの座りを良くする
②アジャストナットを緩めた後にステムが重くなる瞬間のところまでアジャストナットを締めていく(ここはまさにセンスの塊だと思います)
ーーーーーここまでは今までの経験通りでしたーーーーーー
③ロックワッシャーを入れてロックナットを締めていく
④ロックナットの座面がワッシャーに当たってから90度以内(NSRのSMとかだと座面とワッシャ-が当たってから次の切り欠き溝の合う位置)の締め具合で溝が合うところでロックをする
④を見たときは唖然としましたね。
だから今までのバイクはぜんぶナットが緩んでいたのか、と。(気づくの遅いし実は緩んでないし。笑)
これで緩まないのか心配になりますが、
結局のところ上からトップブリッジが乗ってステムナットを締めるわけですが、これのトルクが大体100N/mくらいですよね。
これでしっかりロックナットも押さえつけられるので問題ないようです。
今まではアジャストナット締めて、ワッシャー入れてロックナットをダブルナットのようにガンガン締めてて(実はこの方法でどれだけアジャストナットを固定してロックを締めてもベアリング方向に締め付け力は働いちゃう)、
でもそうするとちょっとステムが締まっちゃうからそれを見越してアジャストナットの締めを緩めにして、、、
とかって3回も4回も締めては緩めてを繰り返していたのですが・・笑
確かに力学的にねじに掛かる力を考えると納得です。笑
そんなこんなで最高のハンドリングを手に入れたVTRですが
なによりも
思い込みは駄目だなと痛感した作業でもありました。。